2012年12月31日月曜日

FESTIVA2012 性格良し子ちゃん2012年BEST DISC大発表!!

というわけで今年もほーーーーんとあっという間に
大晦日!!!!

毎年恒例性格良し子ちゃん
今年のベストディスクの発表でございますーd( ̄(エ) ̄d)☆very good☆(b ̄(エ) ̄)b



20. Memoryhouse 「The Slideshow Effect」


とにかくこれらの超ーー名曲が







とんでもなく美しいパッケージのLPに
遂になった事に感激ーーーー!!



19. 転校生1stアルバム


発売時の性格良し子ちゃんレビューはコチラ!!!



ラストソングの魔法に今もやられっぱなしデス!



18. VACATIONER 1ST ALBUM


あのStarting lineの少年が



こんな眩惑的なポップミュージックを作り始めるなんて!!!





17. eytan and the embassy と The explorers club


eytan and the embassy 「EVERYTHING CHANGES」




The explorers club 「GRAND HOTEL」




どちらのアルバムもとにかくポップミュージック愛に
溢れたひたすら幸福なアルバム聴いてるとアガるぅーー!!




16. ORCAS 1ST ALBUM





2012年のソフトロック&ドリームポップ最新版にして最高傑作!!



15. Carly rae jepsen 「CALL ME MAYBE」


聴いた瞬間からメチャクチャTweetしまくりましたが

TWILOG 


フィルスペクター御大も絶対気に入るに違いない
奇跡のアイドルポップス!!






14. Mac Demarco 「Rock And Roll Nightclub」




僕は10年代のPAVEMENTだと思って
多分日本で一番tweetしてきましたが
兄貴ーーーー来年もよろしくお願いいたします!!



13. Alabama Shakes 「BOYS&GIRLS」

これまた一年間めちゃくちゃTWEET

TWILOG

ソウルミュージックの殉教者が奏でる
少年と少女の物語、しかと受け止めましたッ!!!





12. Georgia anne muldrow & Iman Omari & Oddience










3作品に共通した新しいSOUL MUSICマナー!!
ちょっと前ならNEO SOULと呼ばれてたかもな
音がブランニューソウルな領域へ飛び込んだ2012年でした



11. モーニング娘。「One.Two.Three」(GIRLS AWARD MIX)




この曲を聴いたときの熱狂tweetはコチラ

TWILOG

そしてそれを受けての性格良し子ちゃんブログ


僕は以前ももクロちゃんの楽曲は
こーんな風になってほしい!!とカキコしましたが


サブカルチャーとはカウンターカルチャーの事である。または何故「労働讃歌」はサブカルでもアンセムでもないのか?


tweetしたみたいに実はスマイレージのデビュー曲から
着々とエレクトロ対応してきたのは
ハロプロのアレンジャーの方々でそれから2年・・・
そんなEDM志向が爆発したのが2012年!!!

多分作ってる方々やアイドルソングをDEEPに
聴いてらっしゃる方々が渋谷系世代の方々になってきて
何故かそーいう方向のアイドルソングが評価が
高かったりもしてるんですが
うーんそういうのもいーんだけど
女の子ってやっぱりハヤリの洋服を着たい生き物のはず!
と思っている僕はRIGHT NOW!!な音を取り入れていく
ハロプロ系の制作者の方々の感覚に惹かれてしまう。

そんな「ハヤリネタ」をどうアイドルソングとして
昇華するか??の一つの到達点が「One.Two.Three」だったと思います。


でもおもしろいのは作詞作曲プロデュースであるはずの
つんく氏はブログとか見る限りカップリングの
摩天楼SHOWの方がお気に入りなのは明らかで
うーーーん・・・・となるとこの曲は一体どういう
体制で作られたんだろう????
この曲の後つんく氏色が濃厚になった楽曲が
アチャ・・・・だったりもして
ますますこの曲の特異性が浮き彫りに・・・・・



10. アップアップガールズ(仮)「アッパーカット!」「チョッパー☆チョッパー」








この2曲に関しては発売時に大量tweetして
今月彼女達のワンマンのライブまで見に行きましたが

ほんとーーーーーーーーーーーーーに素晴らしい!!


どんな職業でも同じだと思いますが
その「素材」にちゃんと向き合って
その素材自体が持つグルーヴを伝えきるものを作れた時が
実は「こーいうものを作ろう!」と自分が考えていたものを
超える200%のものが出来たり。
この2曲はアップアップガールズという発展途上の女の子達自身の
グルーヴをとにかく見事に捉えていて
女の子コンテンツを作る場合の「見本」のような作品だと思います!!

PANDA BOY氏天才ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!



9. Laetitia Sadier 「Silencio」




B.スプリングスティーンもN.ヤングも
OCCUPYムーブメントからの分配問題をテーマに傑作を作ったけど
この作品が一番強烈でした。
オジサマ達が「連帯」を訴えたのに対して彼女はニコニコ笑いながら
ボッサのリズムに合わせてこう言い切ってしまった
「くだらない奴らは死ね」と・・・・・


8. 一十三十一 「恋は思いのまま」from CITYDIVE





超ーーーー待望の一十三十一姉さん最新作!!
中でもあの大名曲「プラチナ」の続編のような
ちゃんとセックスが描かれているシティポップス
なこの曲、もーーーーーー最高でした!!



7. BOY KID CLOUD & ALBY DANIELS & SOHN











強引に言っちゃうとJames Blake以降
今年は明らかにダヴステが鳴った後の
サウンドスケープを自らの音に取り入れていこう
とする「シンガソングライター」!!!が
様々に台頭してきた年でもありました。
こーーの流れ来年あたり爆発しそうな気が!!!


6. 七尾旅人 「サーカスナイト」from リトルメロディ




tweetさせていただいたみたく
リトルメロディーというアルバム自体は
あのガイガーカウンターのようなノイズから始まる
「怒り」のアルバムなんですが
そうした怒りの先にあるもの
それを提示してくれたのがこの曲でした



5. N'夙川BOYS 「24HOUR DREAMERS ONLY!」

発売時の性格良し子ちゃんレビューはコチラ!!






ドリームベイビードリーム!!!



4. Rufus Wainwright 「OUT OF THE GAME」


発売時の性格良し子ちゃんレビューはコチラ






僕等は「家族の問題」から一生逃げられない
そしてそれを克服した時に新しい成長が始まる
そんな普遍的なテーマをこれだけ赤裸々に
唄にしたルーファス兄貴スゲーーーっす



3.Chris Lee 「BURY THE KING」





Chris lee兄貴8年ぶりの新作にして
この10年でのブルーアイドソウル最高傑作!!
SADNESSとREGRETという感情の王とChris leeは
血みどろの闘いをする。
そして手に入れたメロディーが鳴り響く時
僕等はホントウの事を知ってしまう。
それは虹の果てにあってレモンドロップのように
溶けてしまうかもしれないことを

この凄まじく美しいアルバムが
多くの人達に聴かれる事を願います!!


オフィシャルサイト(全曲試聴可能です)




2.禁断の多数決「はじめにアイがあった」


もーーーー全部このレビュー記事で
言い切ってるんですが


アイを喰らうモンスター 禁断の多数決「はじめにアイがあった」レビュー


来年以降ライブも含めて
どんな風にBIGなBANDになっていくのか
ほんとーーーに楽しみッッッ!!









1. Frank Ocean 「Channel Orange」


圧倒的なROCK ALBUMであり
金字塔のような作品

とにかくこのアルバムに関しては情報が解禁になるたびに
熱狂tweetをしてきて

TWILOG

でもそんな僕の期待をぶっちぎるほど凄まじかった・・・・



現在の日本における洋楽環境の不幸の構造から話すのもなんですが
ほーーーーーーーーーーーーーーんとこのアルバムに関する
日本語のテキストには失望っていうかあんまりちゃんとした言及さえないのに
ビックリしてて、あっても基本的には「ラッパーが同性愛者であることをカミングアウトした!!」
っていうそりゃ欧米の人達にはセンセーションかもしれんけども・・
っていう文脈にそったホント解釈の仕方がゆるい、ってかアンタら
ちゃんと聴いてないでしょ?pitchforkのレビューとか見て書いてるでしょ??なテキストばっかで。

以前はそうしたネイティブな言説に対して、もっと耳をそばだてて
もっとDEEPにもぐってその音を解釈するのが
非英語圏の洋楽評論の醍醐味だったのに、今やそういう「熱さ」は
アニメやアイドルといった表現に集中・・・・・・・・
だからこそもっと「熱狂」したテキストを書くべきなのにぃーーーーとかって
僕なんか思うわけですが・・・・誰も書かないから書くよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



このCHANNEL ORANGEというロック史に残るALBUMの最大の凄味は


「何故、それは音楽で、ロックミュージックによって伝えられなければならないのか?」


という根源的な問いを、そしてその答えを僕等に指示しているところにある。



F.オーシャンが自らのtumblrにアップした声明


I CAN HEAR THE SKY FALLING



それは物凄く真摯で美しい文章!!!

でも彼はそれを音楽にしなければならなかった
文章だけではなくLYRICに、そしてサウンドにしなくてはならなかった

CHANNEL ORANGEを聴いてとにかく驚愕するのは
過去50年間における
ポップミュージックのあらゆる手法がこれでもかと
時には一曲の中に脅迫的なまでに詰め込まれている
いびつなサウンドである。


ノーザンソウルで始まったら
えっ!?プリンス??? S.オーティスな
サイケソウルになったとおもったら最後は
KC&The SUNSHINE BNAD?????
僕はこのアルバム、PLAYLISTによると100回以上聴いてるらしく・・・
それでもまだ聞くたびに、ゲッ!こんなシークエンスやサンプルが鳴ってたのか・・
と驚いてしまう。


何故Frank Oceanは少年時代からずっと言えなかった想い


「あの夏、僕はアナタを愛していた」


そんなシンプルな一言をいうためにこれだけの音を詰め込まなくてはならなかったのか?


CHANNEL ORANGEはFrankが朝目覚めてプレイステーションの電源を入れ
ゲームのスタート音が鳴る、そんなイントロから
そうした日常を切り裂くように音の洪水のようなThinkin bout youへとなだれ込む。
そしてアルバム中、TVやラジオのチャンネルを変えるスケッチが何度か
挿入されては曲へと繋がっていく。

HIPHOPのアルバムにはよくあるスタイル???

全然違う。


ゲームというチャンネル、TVやラジオというチャンネル
そうした日常は「僕がボクである事を許してくれなかった」

だから彼は音楽という海へ、チャンネルへと飛び降りたのだ


このアルバムがとてつもなく美しいのは
僕がボクである事、それを肯定してくれる音を
まるで海中で真珠を見つけるように、難破船を見つけるように
あらゆるポップミュージックから見つけ出していく
そんな豊饒な音楽の海へと身を投げた彼の道程を
赤裸々にそのままパッケージングしてるからである。

だからあらゆる音が鳴り響く

だからあらゆる音が彼を包み込む


ドヤ顔であらゆるスタイルの音を詰め込んでいる??

NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!



そうした音の海の中だけが彼がカレであることを
肯定してくれる


I LOVE U


というシンプルな感情にはこれだけの音が大海のように鳴っている
そしてそんな音によってしか&その音の響きに沿った
コトバによってしか僕等は
I LOVE Uという真実に辿り着くことができないこと





音楽というチャンネルだけが真実へと繋がっている






音楽へ、ロックミュージックへと飛び込んだものだけが
ほんとうに言いたかったI LOVE Uを言えることができる



僕と同じように音楽の海へと飛び込む覚悟はあるかい???




音楽・ロックという音が持つそんな特権性を高らかに謳い上げているからこそ
そして僕等へと問うているからこそ
CHANNEL ORANGEはとてつもない傑作になったのである







今年は僕が心から尊敬するアーティストの方々が
他界することも多かった


だからこそ僕は思う


音楽が映画があってよかった!!!



頭で、心で、その上目で、耳で!!
僕等は偉大な彼等のホントウの魂に触れることができる。



来年も素晴らしい音楽との出会いがありますように!!