2014年10月17日金曜日

RHYMEBERRY'S DELIGHT 僕等がライムベリーに救われる理由 「IDOL ILLMATIC」のミュージックビデオを制作しましたッッッ!

It's never old school - all brand new
The beats are clear - the rhymes are bold
So don't see a doctor or see a nurse
Just listen to the music - first things first
We got determination - bass and highs
It's all hard rock - there's nothing soft


(From SLOW AND LOW)


「おんなのこ」と「ラップ」!!!!

もーーーーーーーーーーーーちろん
Queen Latifah様からMissy Elliott姐さん
そしてIggy Azaleaチャンまで!!
女性ラッパー大好物!!な性格良し子ちゃんですが

でも実は顰蹙を買いそうな僕の想い

もしかしたらRAP MUSICという表現スタイルは
男の子より女の子のものだったりする?!?!



という感覚はHIPHOP村を飛び越えて「1939年」へ!!!

ラップとおんなのこという組み合わせの親和性を僕が確信したのは
中学生の頃に読んだ
太宰治の「女生徒」の文体に触れた時でした






太宰治「女生徒」from 青空文庫



JKのおんなのこの一日の心の中の在り様をほとんどラップのリリックのように
まるでNASばりの驚愕のFLOWで書いてしまった作品

文体論的にRAP MUSICとはRHYMEという手法において
所謂「意識の流れ(Stream of consciousness)」を表現するスタイルの事ですが
「女生徒」を読んだ時、僕等男の子が一生懸命ライムして
音とコトバと自分の関係性を再構築しようとしてるのに
なーーーーーーーーーーんだ「おんなのこ」ってば
JC&JKの頃から生まれながらのHIPHOP体質なのかよッッッッ!!と




もしかしたら
生まれながらのラッパーってばそれはおんなのこなのかも?


と「女生徒」を読んで以来思ってしまったのでした!!!


そーーーーーーーーーして今回、性格良し子ちゃん
「アイドル(おんなのこ)ラップグループ」
RHYMEBERRYの新曲「IDOL ILLMATIC」のミュージックビデオを制作させていただきましたー!!!






ライムベリーはプロデューサーである
E TICKET PRODUCTION氏のインタビューを拝読すると


ライムベリーのプロデューサーが明かす「彼女たちが『YO』と言わない理由」



「おんなのこラップ」という以上に「キャラクターラップ」として始まった
グループだと思っていて
アイドルシーンで言えばわかりやすくBABY METALチャンと同じ、
フィクション世界を取り込んで成立する2.5次元系表現の実験


もーーーっとつっこんでいえば斎藤環氏の名著「戦闘美少女の精神分析」




で提唱された「ファリック・ガール」というキャラクター類型に属する
アイドルグループ!!!

そうした「萌え」をテーマにした2.5次元系アイドルは今ほんとーーーーに多いけれど
そうした中でライムベリーが抜群におもしろいのは
言うまでもなく彼女達がHIPHOPという音楽を選んでしまった所!!!

HEAVYMETALを選んだベビメタちゃん、AKIBA POPを選んだでんぱ組チャン
そうした音楽スタイルは彼女達がフィクショナルな「キャラクター」でいる事を
そしてそれを享受する人達が2.5次元で遊戯する事を

「許す」


でもHIPHOPは違う。


例えばBEASTIE BOYSはデビュー当初、まるでHIPHOPのパロディーのような
フィクショナルなキャラクターとして登場したけれど
2nd ALBUM以降彼等の表現は次第に生々しくリアルなコトバで溢れかえっていく




そしてもっとわかりやすくEMINEMの"やり方"。
「SLIM SHADY」という2.5次元のキャラクターを設定する事で
世界へのゲリラ戦を挑んだ彼もまたその表現の主体を
SLIM SHADYからマーシャルマシューズへ、闘うための主体を「自分」へと移行していく





そう!! HIPHOPという音楽表現は
その人が、キャラクターのままでいる事を


「許さない」


でもだからこそHIPHOPは僕等を「開放する」


そんな"荊の道"へとライムベリーが踏み込んでいく・・・・
これから先のライムベリーの在り様を宣言しているアンセム!!!

それが「IDOL ILLMATIC」という楽曲だと僕は思いました。


だから今回彼女達は


走ります


街へ出ます


学校内で暴れます

っていうかトラック自体が
そして特にMIRI嬢のボーカリゼーションが
ライムベリーの「新しいリアル」を表明している
それがIDOL ILLMATIC !!!


新しいシャケットそしてMVの中でも解禁になった新しい衣装でも明らかだけど
それはよりリアルな「肉体性」を、生々しいHIPHOPとの関係性を
無意識かも知れないけれどRHYMEBERRYが指向していると思い

STRICTLY HIPHOP!!!

過去の名作OLD SCHOOL HIPHOPのミュージックビデオにオマージュを捧げた
ライムベリーのMV史上最もアンセミックでエネルギッシュなMVに仕上げました!!!


太宰治の「女生徒」で主人公のおんなのこは眠りにつく前にこう確信する


「けれども、きっと来る、あすは来る」


それはおとこのこのコトバに直せばこーいう事だ



でてこいよ 誰かいるんだろ でてこいよ!!


(from ジャンクビート東京)



ライムベリーはHIPHOPによって僕等が手に入れる事ができる「確信」の在り処をラップする


そのFLOWに身を委ねる時、僕等は救われる。

TIME TO GET ILL


アイドルとラップ、おんなのことHIPHOPの傑作
IDOL ILLMATICを是非よろしくお願いいたします!!



PS1 そーーーしてこの「IDOL ILLMATCI」には

「ライムベリーガールズとして」
超ーーーーーーーーCUTEな
いもうとシスターズの

高梨あい・香月杏珠・木内麗華・永山せりあ・河合まゆチャン達にも
出演してもらっています!! コチラもCHECK IT OUT!!

いもうとシスターズオフィシャルBLOG


PS2 さらに!! MV本編中、すごく「素」で可愛いかったので
1カット!! NGカットをそのまま使用しています・・・・・・・
果たしてそのカットとは??!?!