2014年12月31日水曜日

FESTIVA2014 性格良し子ちゃん2014年BEST DISC大発表------!!

皆様2014年もご愛顧ありがとうございました!!

そーーーして今年もこの時期がッッ!!

性格良し子ちゃんによる2014年ベストディスクエントリーはこのようになりましたッッッッッ!!


29.Ted Zed Alien Monday


70年代のTODD RUNDGREN先生ばりのベッドルーム誇大妄想ROCK感&
マークボランちっくなコドモサイケなUKの19歳!!
来年アルバム出るらしいのでたた楽しみっっっ!!




28.The Visions Wishing Well

NYの3人組から突然変異のように誕生した今年のMELLOW"盤長"!!
撮影現場でメッチャよく流してましたッ!





27.M+A When & Garden City Movement Move On

今年はホーーント所謂インディー的なサウンドとエレクトロが
うまーーく混ざった良曲が多くて!! その中でも特に!!!って感じで
激SWEETな2曲なのでっす 








26.Cities Aviv - DON'T EVER LOOK BACK

アルバムはちょっとド暗黒でカオスってたけど
その中の一曲MOODYMANバリの漆黒のグルーヴ使いが最高でした! 





25.Peach sugar snow 「Xmas☆silent」

おとぎ話って必ず「死」との関係性において成り立つものだけど
PSSのそんな「メルヘンポップ構造」がしだいに全面展開されつつある
凄いロリータソングだと思います。 




24.Lowell We Loved Her Dearly

去年のSKYチャンのアルバムや今年のT.スウィフト嬢のアルバムもそうだけど
今年の「80年代サウンド使い」アルバム大賞!!!





23.Kindness OTHERNESS

ますます「(BLUE EYED) SOULミュージック」として洗練されつつあって
まるでRobert Palmerのアルバムみたいに!!!






22.Years & Years - Real

ブロンスキービートばりのボーカルに最新型のビート!!
完璧なUK SOUL SOUND。ボーカルのOlly Alexanderが主演の一人
映画「GOD HELP THE GIRL」も楽しみーー 









21.ぼくたちノあのこ クラスメイト

吉屋信子女史ばりの「エス」感覚のLYRICに
大貫妙子様ばりのメロ&サウンド!! 傑作だなぁーーーー!!





20.David Crosby CROZ

コチラにもTEXTで書かせていただきましたが


最長44年ぶりの新アルバムも……「待たせすぎた」レジェンド・ミュージシャンたち



20年ぶりのニューアルバムそしてそのメランコリアとロマンティシズムがMIXしまくった
正に「オープンチューニング」な変幻自在さがすすすす凄すぎのアルバムでした!!






19.tobias jesso jr. - true love

先日tweetさせていただいた通り遂に来年3月の
デビューアルバム「Goon」でその全貌が明らかになるわけですが
とーーーにかくこのメロディー!!! シンガーソングライターアルバムとして
10年代を代表する作品になるか?! いや!!なるはず!!!




18.One Year Nils Bech

べべ勉強不足でこのアルバムまで知らなかった
ノルウェーのアーティストNils Bechの3rd Album!!
EDMでアップデートした美しいチャンバーポップ





17.Oceaán - Need U

今年新曲が出る度に大騒ぎしてきましたが
悪夢に執りつかれたような狂った音と
どロマンティックなメロディーの組み合わせ全曲凄かった!!







16.9nine MAGI9 PLAYLAND

tweetしまくったり、

TWILOG

コチラの原稿も書かせていただきましたが

9nine、武道館公演で見せた「ガールズポップの本質」とは? 自由奔放なユニットの個性を追う

アイドル関係では今年一番の「問題作」だったと思います。
残念なのは制作者の方々が彼女達の「同志」として前に出て
ちゃんとこのアルバムに関して話してほしかったなぁーーと!







15.スカート サイダーの庭

音楽面での「天才」っぷりが語られる事が多いスカートだけど
僕は実は澤部氏のコトバに心酔していて
歌詞というフォーマットにおいて僕等が生きる地獄と天国の位相を
これだけ的確に描写できるアーティストはちょっといないと思います。
今はその世界観を音源においてもBANDサウンドが支えているけど
これがもっと一曲ごとにコトバによりそった音になっていったら・・・・・ブレイクしちゃうなぁ!!
ちなみにLIVEにおける観客の方々の美人度もすす素晴らしいーーデッス! 






14.Ephemeral Rich Aucoin

まるで岡本太郎氏ばりに爆発しまくった2014年最強「躁アルバム」!!
EDMの使い方も素晴らしかった!!






13.Alison May Loved/Dark

American Music ClubのMark Eitzel兄貴や
RED HOUSE PAINTERSのMark Kozelekの正統的後継者が遂に登場!
ゴシックでメランコリックな大傑作ラブソングアルバム








12.Electric Youth - “Runaway"
Ben Khan- "Youth
Movement - Ivory (NSFW)
Harrison - Akira

とにかく今年死ぬほど素晴らしかったMUSIC VIDEO3連発!!!












中でもRUNAWAYはこの10年で最もロマンティックなMUSIC VIDEOの一本だと思います!!


11.Iggy Azalea - Fancy (Explicit) ft. Charli XCX

今年のUSポップス最高傑作ッッッ!!

Gonzalesセンセイも激賞する


最高のベースライン!! そして映画「CLUELESS」ネタ!!






10.YOUNG FATHERS DEAD

 まさかのマーキュリー年間アルバム賞も受賞!!


HIPHOPでもあり/ない、ハウスでもあり/ない、エレクトロでもあり/ない
ROCKでもあり/ない、っていうキワキワの音がMIXされまくった
これぞUKダンスアルバム!!!






9.Keira Knightley - Lost Stars (Begin Again Soundtrack)


遂に遂にあの敬愛するGregg Alexanderアニキが15年ぶりに表舞台に復活!!
それも「YOU GET WHAT YOU GIVE」の頃とまったく変わらない



死ぬほどロマンティックな楽曲で!!
果たしてエントリーされている本年度アカデミー主題歌賞の行方は?!?!






8.Raury Indigo Child’

ずーーっとtweetしてきたアトランタの天才18歳の1st MIXTAPE

TWILOG





もっとダークな作風になるのかと思ったら
これが途轍もなくエモいROCk ALBUMになってて衝撃!!
正に新しい時代の「ゴスペル」だと思います。





7. アカシック コンサバティブ

もーーちろん詳細はコチラのブログをお読みいただいて!!


地獄発→天国行きのメリーゴーランド。アカシック「終電」のミュージックビデオを制作いたしましたー!



そしてなんと彼等は来年メジャーデビュー決定!!!!!

アカシック、来年unBORDEからメジャーデビュー

おめでとうございます!!!
遂にその圧倒的な「歌謡力」がお茶の間にも?!?!?







6.Boots「 WinterSpringSummerFall」

去年のビヨンセのアルバムに突然FEATUREされた
トラックメーカーの傑作無料1st MIXTAPE
HIPHOPなんだけど鳴ってる音の内実はシドバレットばりの
狂ったサイケデリックフォーク。DJツアーの合間に作ったらしい
ロードムービー感も最高でしたッッ!






5.フェアリーズ 「BLING BLING MY LOVE」

もーーーーとにかく今年一年はフェアリーズについてtweetしまくり

TWILOG

そしてコチラのTEXTもかかせていただいたわけですが

フェアリーズはなぜ物語を必要としない? 妖精学”から魅力を読み解く

どんどんロック化している地下系アイドルポップスでもなく
今年結構頭打ちになってしまったメジャーなアイドルソングでもない
ひたすらPOP MUSICとしての強度だけを追求してしまったらこーなってしまった
FREAKで奇跡的なとんでもない女の子ポップソングだと思います。






4.Skrillex「 Recess」

このアルバムに含まれていない音楽的スタイルを探すのが難しいほど
Skrillexのもうほとんど70年代の工作舎ばりの「超高性能編集力」が爆発!!!
それは極めて90年代的な方法論なのにやり方次第では現在でも
有効なROCK MUSICの手段である事を証明してしまったすさまじいアルバム








3.RHYMEBERRY IDOL ILLMATIC

こちらもぜひぜひこのブログエントリーをお読みくださいッッ!!


RHYMEBERRY'S DELIGHT 僕等がライムベリーに救われる理由 「IDOL ILLMATIC」のミュージックビデオを制作しましたッッッ!

このアンセムがほんとーーに凄いなぁーーーっていうのは
今までどちらかというと「LITTLE BIRD NATION」ちっくな
内側向けの文系HIPHOPだったRHYMEBERRYが「アイドル」という存在を
相対化することで、その音から言葉から血を流し始めたという所。
つまりPOP MUSICとしての生々しい肉体性に向けて舵を切ったわけで
ほーーーーんと来年以降の展開が楽しみすぎまっす!!







2.銀杏BOYZ 光のなかに立っていてね & BEACH



遂に出てしまったエピタフでもありラヴレターでもある9年ぶりの新作2枚
言いたいことはコチラのブログエントリーに全部書いてしまいました。

ドリーム・ベイビー・ドリーム  銀杏BOYZ新作「光のなかに立っていてね」「BEACH」を解読する試み

そして峯田センセイーーーー!!例のアレ・・・・・スタンバッテおりまっす!!






1.Porter Robinson worlds

本人は「EDMがイヤ」でこのアルバムを作りはじめて
でも出来上がったアルバムは時代を捉えたビートとグルーヴは
歓びも悲しみも怒りも虚無も未来も過去も都市も自然も
僕等の世界を構成する全てを肯定する事が出来る。
そんなダンスミュージックの本質を完璧に鳴らしてしまったアルバム!

そしてこのアルバムが凄いのは本人がインタビューで何度も言及してるように
「ひたすら子供の頃に遊んだビデオゲームのシーンを頭に浮かべてそのサウンドトラック
になるように作っていったんだ」という方法論。
それは現実とフィクションが衝突した時
それでも自らの理想、ロマンティシズムをどうサバイブさせるのか?という誰もが経験する命題
に対する極めてROCK的な闘い方であり、その理想の意味、成立可能性
をとことんまで追い詰めたPorter Robinson自身死闘の結果がこのアルバムの圧倒的な肯定性を支えている。

「美しい作品を作りたかった」

これも彼自身がインタビューで語っている言葉だった。

この世界は誰の為にある? 何の為にある??

Porter Robinsonはその答えが持つ美しさの新しいカタチを手に入れたのだ

そしてこの「WORLDS」を聴きながらもう一度・・・・・

この世界は誰の為にある? 何の為にある??


もちろんそれは僕のワタシの
そして愛の為にあるに決まってる。










今年もシッチャカメッチャカな僕の活動を多くの音とコトバに支えられました!!

来年も性格良し子ちゃんはかなーーりオモロな活動をさせていただきますが

ゼヒゼヒご期待くださいませ!!!!























































2014年10月17日金曜日

RHYMEBERRY'S DELIGHT 僕等がライムベリーに救われる理由 「IDOL ILLMATIC」のミュージックビデオを制作しましたッッッ!

It's never old school - all brand new
The beats are clear - the rhymes are bold
So don't see a doctor or see a nurse
Just listen to the music - first things first
We got determination - bass and highs
It's all hard rock - there's nothing soft


(From SLOW AND LOW)


「おんなのこ」と「ラップ」!!!!

もーーーーーーーーーーーーちろん
Queen Latifah様からMissy Elliott姐さん
そしてIggy Azaleaチャンまで!!
女性ラッパー大好物!!な性格良し子ちゃんですが

でも実は顰蹙を買いそうな僕の想い

もしかしたらRAP MUSICという表現スタイルは
男の子より女の子のものだったりする?!?!



という感覚はHIPHOP村を飛び越えて「1939年」へ!!!

ラップとおんなのこという組み合わせの親和性を僕が確信したのは
中学生の頃に読んだ
太宰治の「女生徒」の文体に触れた時でした






太宰治「女生徒」from 青空文庫



JKのおんなのこの一日の心の中の在り様をほとんどラップのリリックのように
まるでNASばりの驚愕のFLOWで書いてしまった作品

文体論的にRAP MUSICとはRHYMEという手法において
所謂「意識の流れ(Stream of consciousness)」を表現するスタイルの事ですが
「女生徒」を読んだ時、僕等男の子が一生懸命ライムして
音とコトバと自分の関係性を再構築しようとしてるのに
なーーーーーーーーーーんだ「おんなのこ」ってば
JC&JKの頃から生まれながらのHIPHOP体質なのかよッッッッ!!と




もしかしたら
生まれながらのラッパーってばそれはおんなのこなのかも?


と「女生徒」を読んで以来思ってしまったのでした!!!


そーーーーーーーーーして今回、性格良し子ちゃん
「アイドル(おんなのこ)ラップグループ」
RHYMEBERRYの新曲「IDOL ILLMATIC」のミュージックビデオを制作させていただきましたー!!!






ライムベリーはプロデューサーである
E TICKET PRODUCTION氏のインタビューを拝読すると


ライムベリーのプロデューサーが明かす「彼女たちが『YO』と言わない理由」



「おんなのこラップ」という以上に「キャラクターラップ」として始まった
グループだと思っていて
アイドルシーンで言えばわかりやすくBABY METALチャンと同じ、
フィクション世界を取り込んで成立する2.5次元系表現の実験


もーーーっとつっこんでいえば斎藤環氏の名著「戦闘美少女の精神分析」




で提唱された「ファリック・ガール」というキャラクター類型に属する
アイドルグループ!!!

そうした「萌え」をテーマにした2.5次元系アイドルは今ほんとーーーーに多いけれど
そうした中でライムベリーが抜群におもしろいのは
言うまでもなく彼女達がHIPHOPという音楽を選んでしまった所!!!

HEAVYMETALを選んだベビメタちゃん、AKIBA POPを選んだでんぱ組チャン
そうした音楽スタイルは彼女達がフィクショナルな「キャラクター」でいる事を
そしてそれを享受する人達が2.5次元で遊戯する事を

「許す」


でもHIPHOPは違う。


例えばBEASTIE BOYSはデビュー当初、まるでHIPHOPのパロディーのような
フィクショナルなキャラクターとして登場したけれど
2nd ALBUM以降彼等の表現は次第に生々しくリアルなコトバで溢れかえっていく




そしてもっとわかりやすくEMINEMの"やり方"。
「SLIM SHADY」という2.5次元のキャラクターを設定する事で
世界へのゲリラ戦を挑んだ彼もまたその表現の主体を
SLIM SHADYからマーシャルマシューズへ、闘うための主体を「自分」へと移行していく





そう!! HIPHOPという音楽表現は
その人が、キャラクターのままでいる事を


「許さない」


でもだからこそHIPHOPは僕等を「開放する」


そんな"荊の道"へとライムベリーが踏み込んでいく・・・・
これから先のライムベリーの在り様を宣言しているアンセム!!!

それが「IDOL ILLMATIC」という楽曲だと僕は思いました。


だから今回彼女達は


走ります


街へ出ます


学校内で暴れます

っていうかトラック自体が
そして特にMIRI嬢のボーカリゼーションが
ライムベリーの「新しいリアル」を表明している
それがIDOL ILLMATIC !!!


新しいシャケットそしてMVの中でも解禁になった新しい衣装でも明らかだけど
それはよりリアルな「肉体性」を、生々しいHIPHOPとの関係性を
無意識かも知れないけれどRHYMEBERRYが指向していると思い

STRICTLY HIPHOP!!!

過去の名作OLD SCHOOL HIPHOPのミュージックビデオにオマージュを捧げた
ライムベリーのMV史上最もアンセミックでエネルギッシュなMVに仕上げました!!!


太宰治の「女生徒」で主人公のおんなのこは眠りにつく前にこう確信する


「けれども、きっと来る、あすは来る」


それはおとこのこのコトバに直せばこーいう事だ



でてこいよ 誰かいるんだろ でてこいよ!!


(from ジャンクビート東京)



ライムベリーはHIPHOPによって僕等が手に入れる事ができる「確信」の在り処をラップする


そのFLOWに身を委ねる時、僕等は救われる。

TIME TO GET ILL


アイドルとラップ、おんなのことHIPHOPの傑作
IDOL ILLMATICを是非よろしくお願いいたします!!



PS1 そーーーしてこの「IDOL ILLMATCI」には

「ライムベリーガールズとして」
超ーーーーーーーーCUTEな
いもうとシスターズの

高梨あい・香月杏珠・木内麗華・永山せりあ・河合まゆチャン達にも
出演してもらっています!! コチラもCHECK IT OUT!!

いもうとシスターズオフィシャルBLOG


PS2 さらに!! MV本編中、すごく「素」で可愛いかったので
1カット!! NGカットをそのまま使用しています・・・・・・・
果たしてそのカットとは??!?!














2014年3月17日月曜日

地獄発→天国行きのメリーゴーランド。アカシック「終電」のミュージックビデオを制作いたしましたー!

BLUESの神様 W.C. Handyは自らの自伝でこう宣言している


「全ての悲しみと歓びは列車と共にやってきて去っていくのさ」




ブルースでも




ロックでも






PUNKでも






メタルでさえも!!








愛情と別れと、そして天国と地獄を繋ぐ唄の主人公は
いつも必ず列車に飛び乗るのだ


2014年、そんなBLUESでROCKでPUNKで
そ・し・て「歌謡曲」な大傑作!!!!!!!!!!!


アカシックの「終電」のミュージックビデオを
性格良し子ちゃん制作させていただきましたーーーーー!!











あの「エアセックス世界大会」優勝者
パーフェクトミュージックの
劔樹人氏より

大根仁が選ぶ2011MAN OF THE YEARは、劔樹人さんに決定しました!!



お声かけいただいたのが昨年の12月



そのパンチラ三昧、乳揺れ無双!!!なボーカルの理姫嬢の




セックス暴走族



としか言いようのないステージパフォーマンスに驚愕!!!


そしてアカシックの楽曲が持つ(勝手に命名すると)



「歌謡力」



に唖然・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



歌謡曲っていうとニアイコールで「演歌」みたいな感じかもですが
正確な意味で言う「歌謡」ってば




どーーやってあらゆる人達にくちずさんでもらえるのか?を追求し尽くした音楽



という意味で。




歌謡曲という言葉が生まれた時代、当時の作曲家や作詞家の方々は
あらゆる西洋の楽曲を誰よりも早く研究しまくり
「ウタ」としての言葉をサウンドを洗練させていった




ROCK MUSICは


どーーやったら自らの心の中に潜むホントウへと辿り着くのか?を追及し尽くした音楽




だけど、アカシックの曲にはROCK的なモードで
自らの心の中へと侵入していったらもう一つのドア、
歌謡曲の扉をこじ開けてしまったような


圧倒的な「洗練」があるッッッッ!!



「終電」を含む楽曲を聴かせていただいた時に僕はその事に
メチャクチャこーーーふんしていたんですが
それは初めてのミーティングで作曲を担当する奥脇達也氏による
この言葉で立証されてしまった・・・・・・



「俺、最近のBANDの曲とかって全くいいと思えないんすよ」




どひゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
ノエルギャラガーばりのななななななんというBIG MOUTH!!



でもそれは他のバンドを腐してるんじゃなくて明らかに「歌謡」としての
曲を作るアカシックに対する圧倒的な自信
そーーーれが言葉の端はしから完全な確信犯としてにじみ出ていて
そーーーーーーーーーーれが凄かった!!




そして理姫嬢の「コトバ」


沈みつつ昇りつつ、そこはまるで地獄と天国が内混ざった
コトバによるパラレルワールド


それは今後インタビュー等で明らかにされていくであろう
彼女の生い立ちとも関係しているかもな「小宇宙」で


歌謡曲」というフォーマットが持つもう一つの意味は
作曲家による音の洗練と作詞家によるコトバの洗練が
せめぎ合う事によって生じるセクシャルな表層ってのがありますが


奥脇氏による音と理姫嬢によるコトバの間にある緊張感は
まさにその「歌謡的な関係性」を体現していて

音と言葉による緊張感溢れるセクシャルな歌謡力、
そこへ黒川"バンビ"絢太氏による
過剰なまでにGROOOOOVYでSEXXXXXXXYなBASSが重なることで
曲の「エロ度」が150%増しッッッッッッ!!



こーーーーーーーーーーーーーーれは凄いBANDだぁーーーーーーと。




そんなアカシックの最良の部分が一つのカタチになったのが「終電」!!



その歌謡曲然とした「昭和」感、
でもあらゆるロックピーポーもダンスネイティブも
踊らせてしまう2014年ジャストなグルーブ感


そんな悲しみと歓びを湛えた「昭和」感を画にするとき
僕が真っ先に思い浮かべたのは映画「天使の涙」!!!


そして地獄発→天国行きのミステリートレインに乗ってもらうのは誰か??
を考えた時、僕は即座に



「一徹」氏を思い浮かべました




こちらの映画をご覧になった方はお分かりの通り




男優の方々は
ほんとーーーーーーーーーーーーーにオモロで
魅力的なアニキばかりですが
所謂「エロメン」としてこれまでAVに興味を持たなかったかも?な
女子の方々を熱狂させる一徹氏

SILK LABO様の作品を何作も見て、僕は思いました


あぁーーーーーーーーーーーーー一徹氏ってば
女優さんでいえば「つぼみ」チャンじゃん!!と

アタマが良くて、ちょっぴり天然で、でもそれがナマの自然体で。





なんだかんだいってやっぱり「特殊」な環境である
アダルトビデオという現場に関わる人たちは
多かれ少なかれ

生々しい自分


をどこかで捨て去ることを余儀なくされてしまいます。



「自分である事」




本当は生々しい自分をさらけ出すことがセックスの本当の意味のはずなのに
どんどん「嘘の自分」へと迷い込んでしまう・・・・



ぶっちゃけ一徹氏はこれまでのAV好き女子が好むような
「エロエロ王子様ぁーーーーーー」でもないし
そのセックスはホントに極×10「フツーーーー」のSEX


でもそれが「彼」であり



それが一徹氏という「自分」である




自分自身であるという生々しさ、そんな姿をKEEPしている彼の姿に
多くの人々は魅せられているのだと思います。



僕は今回撮影させていただいてその一徹氏の
自然体っぷりにほんとーーーーにビックリしたんですが
その「自分自身力」は正に
PUNPEE×Satznicpornocultshopの「Bad Habit」を
撮影させていただいた時の
つぼみ嬢のたたずまいと
メッチャ似ていて!!







別に物凄いプレイだとかカラダだとかそんな事が
求められているんじゃない
2014年現在最も求められている「エロさ」とは



どれだけ自分自身をさらけ出せるか



なんだなぁーーーーと



去年AV界ナンバーワンのつぼみ嬢にもその事を感じて、
そして今回エロメン界のトップを走る一徹氏を
そして月野"アニキ"帯人氏を撮影させていただいて同じ事を思いました。



「終電」という曲の中の愛と性と欲望と絶望が
グチャグチャになった世界



SILKLABO様的な「日常」セッティングとは違う
ブルースでROCKでPUNKで歌謡曲な
「終電」の世界においても
氏の持っている2014年にジャストなセクシャルさを
見てみたい!!と思い今回出演をお願いいたしました!!





小説「銀河鉄道の夜」で

誰もいない列車に乗り込んんで宇宙へと沈んでいくジョバンニにカムパネルラは優しくこう告げます



「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えている。」




終電に乗ったものだけがたどり着くその場所へ

メリーゴーランドのように天国と地獄を繋ぐそのスピードへ




終電に乗り込んだ一徹氏と理姫嬢のセクシャルトリップを
お楽しみいただければ幸いです。






































2014年1月17日金曜日

ドリーム・ベイビー・ドリーム  銀杏BOYZ新作「光のなかに立っていてね」「BEACH」を解読する試み

淫夢(WET DREAM!!)、正夢etc....「夢」には様々なカタチがあって
その中でも特におもしろいのは

「明晰夢」


というドリーム状態ッ。

明晰夢Wiki


映画「インセプション」のように






その夢のカタチを手に入れられたら
僕等はどこへも行ける・なんにでもなれる・君に近づける・・・・・



銀杏BOYZ、9年ぶり新作 「光のなかに立っていてね」「BEACH」は
ROCK史上類を見ない、サイケデリックな「夢」をテーマとした傑作アルバムである。



YOU&I VS THE WORLD

言うまでもなくずーーーっと銀杏BOYZの音楽は
「仮想敵」としての世界に対峙するためのアンセムだった


その戦いは第三次世界大戦と名付けられ





キミとボクを隔てようとするDOORの向こう側の世界は
容赦なくその醜悪な本質を暴かれていった






銀杏BOYZのギターサウンドとはヘナチョコな兵士が唯一手にした暴発覚悟の武器であり
壮絶なLIVEは文字通りその戦場を観客と共に再現する装置だった





でも世界は僕等の「ホントウの敵」だったのか??




ライブリミックスアルバムと銘打たれた「BEACH」
BANDを脱退した安孫子氏によって
ライブ音源とレイヤーされた新たなサウンドがミックス&プログラミングされた
このアルバムは明らかに銀杏BOYZの墓標(エピタフ)である。






生々しい戦いの「記憶」がまるで墓石のように
まるで「波」のようなノイズとシークエンスで塗り固められる・・・
もしあの銀杏BOYZのライブそのままをパッケージングするなら
実はこうした処理は必要なかった。
でもその軌跡はすでに「過去」のものである事


波にさらわれてしまっても




まだ僕等の頭の中に残る記憶をカタチにする
その遺志によって貫かれたアルバムが「BEACH」である




そしてもう一度


でも世界は僕等の「ホントウの敵」だったのか??



「BEACH」によって銀杏BOYZは自らの戦いを葬り去ってしまった





ノイズと打ち込みの導入という新作の一報を知った時
実は僕はちょっといやーーーな予感がしていた。
3.11以降、「仮想敵としての世界」という対立項は
表現の核としてあまり意味をなさなくなったと思っている僕にとっては
ギターをノイズに、あのグルーブを打ち込みに
そんな風に武器だけを新しくしてもあんま意味ないんじゃないか??
と思っていたりしたのデッス。


BANDの皆様、そして峯田様ほんとーーーーーーーーーーーにゴメンナサイ!!!!



遂に聴くことができた「光のなかに立っていてね」は
そんな側だけをとっかえたアルバムじゃなかった!!


峯田氏が駆使したというカオシレーター!!からシューゲイズばりにプロセスされたギターサウンド
そしてゲームセンターやパチンコ屋に渦巻くような狂騒的な電子音
「光のなかに立っていてね」の音の実相は
妄想の中で世界と差し違えるための「武器」として鳴っていたギターとカオスとは見事なほど異なっている。

ウォールオブサウンド!! 「光のなかに立っていてね」で鳴っている音は
全て世界をシャットアウトする「壁」として機能しているのだ


その中に潜むものをこぼれ落とさないように
その中で生きるものをセカイによって邪魔されないように


そしてその新しい「音の壁」によって守られているもの
それは夢と現実の境が消え去った明晰夢のような場所
妄想から幻想、夢へと深化したキミとボクの姿なのだ



冒頭に書いた明晰夢。それを見るためにはかなりの訓練が必要になると言われていて
イコール「夢の中で生きる」そんな状態は一朝一夕には身につかないだろう。
僕はずーーーーーーーーっとななななななんで銀杏は新しいアルバムを出さないんだよぉぉぉぉぉ!!!
と思っていた人間の一人ですが「光のなかに立っていてね」を聴いて
何故9年もの時間がかかったのかすぐにわかった。


夢の中で生きる事


「そのための音」を鳴らすためのディシプリン、訓練の期間としてBANDは9年間を必要としたのであり
そしてその結果として「武器」だったサウンドは「壁」へと
そして「僕と君」と「世界」を「区別」するためのコトバは「ボクトアナタ」をそして「生と死」を包み込む言葉へと変化した







多くのサイケデリックバンドやシューゲイザーバンドが試みた
そんな臨界点へと銀杏BOYZは「光のなかに立っていてね」で辿り着いてしまった!!!


夢の中へと、異界へと堕ちていく映画として僕が最も好きな作品は「陽炎座」だけど




「愛の裂けめ」における峯田氏は夢の中で恋と愛の天国・地獄に落ちていく松田優作演じる松崎のよう!!


そしてSUICIDEの「DREAM BABY DREAM」のようなアルバムのラスト「僕たちは世界を変えることができない」
と共にこのゴイステ・銀杏BOYZ史上最も「ロマンティック」なアルバムは幕を閉じる






先日放送されたダイノジ大谷ノブ彦氏のオールナイトニッポンで突如披露された新曲
「夕闇を殺せ」はすでに何曲もできあがっているという新曲群をも予感させる
次がラストとなる銀杏BOYZ三部作の在り様を予感させるまったく次元の違う曲だった!



夢を自覚する事、フィクションと現実の境界が曖昧になった世界を体験する事は
また新しい現実へと向かうためにどうしても必要な通過儀礼で

そして光のなかに立っている君に再び出会うために僕等はまた夢を見るのだ