2011年11月3日木曜日

サブカルチャーとはカウンターカルチャーの事である。または何故「労働讃歌」はサブカルでもアンセムでもないのか?

サブカルをなめんなよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!

物凄ーーーーく縮めて言うと
これが僕の「労働讃歌」を聴いた第一印象でっす。


アイドルをなめんなょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

も一つ縮めて吐き出すと
これが僕の「労働讃歌」を聴いた第二印象だったりします。


あぁ・・・・ももクロちゃん・・・・


つ・ま・り・は!!!!!


サブカルチャーとはカウンターカルチャーの事である
って事を前提にしてない人は軽々しく
サブカルにもアイドルにも手をつけないでぇーーーー(泣)
ということなのでありまッス。

でもってこっから長いです!サブカルけもの道です!!
覚悟してお読みくださいマセm(_ _)m

「サブカル」というタームが、なんとなく蔑称のように使われはじめて
約10年以上が経過・・・・一般の方々はヲタという用語は知っていても
もしかしたらサブカルなんていうコトバはもはや知らないかも!!
でもコトバが忘れ去られてしまうのにはワケがある
それはその「出自」をわすれてしまった時。


コトバは時代によって変化します
ヲタことオタクというくくり方が最近はどうも方向が迷走中の
某有名評論家の方によって生み出される、というか"発見"されて広められる以前


社会性を意図的に排除しつつ、自らの人生全てを賭けて
ある一つのものごとに熱中している人々の事は「マニア」と呼ばれていました。
マニアからオタクへ、そしてヲタへ・・・・
じゃあサブカルはどーーーよ??というと
マニアがオタクへとメタモルフォーゼしたように
サブカルチャーというコトバも歴史上のある瞬間に
決定的なメタモルフォーゼが起こった事によって生まれたコトバ!!
そう!サブカルチャーはその昔・・・・


カウンターカルチャーと呼ばれていました。



カウンターカルチャーからサブカルチャーへ、そしてサブカルへ・・・



文化・カルチャーとは約60年前まで「オトナ」が作るものでした
オトナがオトナの楽しみのために発注し
それをオトナがそうしたオトナの楽しみのために制作する
そういったもの"だけ"がカルチャーとして認められていました。
そんなところへ
「つまんねー」とうすら笑いを浮かべて登場した幼稚な表現、
「オトナ、みんなしね」と叫びながら登場した野蛮な表現

ある時はまっすぐな正論で、またあるときは目も当てられないデタラメで
まるで子供が親に対抗する「反抗期」にも似たエモーショナルな申し立てが武器!
だからそういった表現は「対抗文化(カウンターカルチャー)」と名づけられました。

その後「おっ!オトナVSコドモ、この構図商売になるじゃん!!」と気付いてしまった
人々による資本の流入と
本来反抗すべき敵を持たない人々による
「まっ、反抗じゃなくても区別ぐらいでよくないっすか?」という日和見によって
カウンターカルチャーはそのエネルギーの源だった反抗を必要としない
サブ(副次的なもの)としてメインストリームから区別されれば由とする
サブカルチャーへとメタモルフォーゼ・・・・・・



ここですッッッッッ!!!!


カウンター(反抗)からサブ(区別)へという変化は
社会との関係性によってその属性を定義されていたマニアという呼称が
集団内における関係性(「おたくサァ・・・」)によってその有様を定義する
オタクという呼称へとメタモルフォーゼしたのと同じ。
どちらも元々の社会とか文化との関係を切ってしまえるくらい
その集団内だけで自足できる新しい経済圏として
自立していった過程だったといえます。


でもってここからデスッッッッ!!!

その進化を受けて
マニアの方々はオタクからヲタへ、自らその更なる「POP化」への宣言を行ったのに
カウンターカルチャーはサブカルチャーへ、でもサブカルを宣言したのは??????

そう!サブカルチャーは油断していたんです
「もう、サブカルチャーってことで俺達いいんじゃね・・・・」と
たかをくくっていたわけです

そしたら知らないうちに付けられてしまったんです
「サブカル」という呼称を!!

なにやってたんすか先輩方!!!!!!!
ありえなぁーーーーーい!!!



だから僕たちは今、サブカルをもう一度自ら定義しなおさなくてはならない


誰かから鼻で笑われて定義されてしまったサブカルを取り戻さなくてはならない


だから僕は(まぁ、AV屋さんが一人で宣言するのもアレなんですけども・・・)
サブカルの意味を大声で叫びたい

「サブカルとはやっぱりカウンター、反抗ってことでしょ!!」と。


区別されてあることだけで由としたサブカルチャーの時代から
もう一度カウンターカルチャーであったという出自に覚醒する事。



そーーーーーーーーーーーーーーーーいう時代であるはずなのに
「労働讃歌」ってなんなのさ???!!
この曲のどこにカウンターカルチャーとしてのサブカルがある??
無いッス、残念だけど。


そしてアイドルヲタの皆さんホントーーにごめんなさい・・・
2011年におけるサブカルの意味(反抗)が共有されてないばっかりに
サブカルでもなんでもないダメダメな属性が曲にくっついてしまい
アイドルアンセムとしても中途半端なものになってしまって
ほんとーーーーにごめんなさい!!!

僕は以前tweetしたように「労働讃歌」は前山田氏によって
ももクロ流アイドルアンセムの集大成になるのが一番正しかったと思いますが
それはアイドルヲタとしての想い。


じゃあカウンターカルチャーとしてのサブカル野朗としてだったら
「労働讃歌」はどんな楽曲になるべきだったと考えるのか??


ヒントはコレでした




僕は明らかにカウンターとしての機能が弱い
THE GO! TEAM流"コピペファンク"にするなら
労働讃歌はダブステポップを目指すべきだったと思います。

アイドルポップスは常に時代性を取り入れていく中で
ロックミュージック以上にダンスミュージックへの
大胆なアプローチを行うというのが
一つの「武器」になってきました。
今東京女子流チャンがやっているような
所謂バブルガムソウルへのアプローチは
筒美京平氏や井上忠夫氏が意識的に70年代におこなったことのリメイクだし
そこまでさかのぼらなくても
小室哲哉氏によるユーロビートの導入
中田ヤスタカ氏によるエレクトロの導入
を見れば明らかなようにアイドルソングが時代のアンセムと化す可能性が
一番高いのは、その時代性ともっとも共鳴するダンスミュージックを
まったく新しい解釈で取り入れた時だと僕は思っています。


僕が一見ただのお遊びっぽい上のCMを見た時
へぇーーーと思ったのはダブステってアイドル的な可愛らしさや
ダンスのルーティーンとメッチャ合うじゃんという事でした。

そして本国UKではハードコア化が進みつつも
実は海を隔てたアメリカでは、そう!!
Skrillex君をはじめ様々なアーティストが
ダブステをポップフィールドへと落とし込むための実験を始めてたり!!


うわぁーーーーこの重低音と少女性の組み合わせは
メタルとアイドルより「重い&可愛い!!」

でもってタブステ特有のサウンド内のスペース&STUTTTER EDITによる変拍子
とアイドルダンスルーティーンの食い合わせの良さーーーーー!!

サウンドという意味において2011年のカウンターとしての
サブカルを機能させるなら「労働讃歌」はダブステを取り込むべきだったと思います。


そしてもう一つの、アンセムである以上サウンド以上に重要な
歌詞問題。「労働讃歌」の歌詞をカウンターとしてのサブカル的な位置から
作るとしたらどんなコトバであるべきだったのか???

っていうかもしサウンドがダブステなら大槻ケンヂ氏でも
っていうか氏の歌詞世界ほどダブステアイドルポップスに合う言葉は
ないというのは上のSkrillexのPVにおける世界観の構築の仕方を見ていただけたら
明らかだと思います。

でもコピペファンクと大槻氏は・・・・

氏のブログによると実際の作業は困難を極めたらしいんですが

オーケンのこのエッセイは手書きです

そりゃそーーーだろ!! 前提として間違ってるもの!!
ほとんどつんく氏のアイドルソングにおける
間違ったクレイジーキャッツソング解釈と同じ位相の
「今更少女たちに何かを仮託して一件落着なんて時代じゃないのに・・」系
物悲しさと古臭さだけが響くコトバに・・・・・・(泣)

繰り返しますがダブステだったら
少女たちに何かを無責任に仮託するんじゃない
今2011年における少女たちのココロの立ち位置を俯瞰するような
大槻氏本来の歌詞世界がアリだと思って悔しい限りですが
もう一つの選択肢としてはやーーーーーーーーーーーっぱり
畑亜貴女史のコトバを聴きたかったなぁーと。


アニソン的な世界観以外における女史のコトバの電波が
労働というテーマを発信していたら、
それは確実に2011年における「労働」の持つ意味
世界中のあらゆる表現のテーマとして静かに進行する分配問題と共振する
アニソンでは生まれない狂ったアンセムが
誕生したはずなのにぃーーーーーーーーーーーーー!!!

でそれこそが今あるべきアイドルアンセムの完成系なのにぃーーーー!!!



ハァハァハァ・・・・・・
でもこの曲がサブカル的に優れた楽曲でも
アイドルアンセム的にイカした楽曲でもなくなってしまったことが
ホントに悔しくて悔しくて
ここここんなけ狂った??!!
テキストになってしまいました・・・・・・

今年はアイドルソングの年だったんですが
来年はロックミュージックが少し息を吹き返す年になっていきます。
その理由を書きだすとまた長くなるので別の機会にしてしまいますが
YEAR OF IDOLと歴史に残るにちがいないこの2011年を
ももクロちゃんのアイドルアンセムで〆てほしかったなぁ・・・・・・・・

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