以前から「こここここれはとんでもいアルバム!!」
とTweetしてきたB.スプリングスティーンの新作
Wrecking Ball!!!
今日よーーやくVinyl版が到着!!
やーーーーっぱこれはスプリングスティーン史上でも
類を見ないトンデモ&大傑作で唖然・・・・・
ファンの方はいうまでもなくご存知、そして
今回アルバム発売前に設けられた異例の
リスニングミーディングでの姿でも変わってないなぁー
と一目瞭然
スプリングスティーンという人は基本
猫背な音楽オタ、ものすごーーく自己評価の低いダメダメマンで。
そんな人が自身の恐れや不安と対峙するための「アイデア」を
ロックミュージックから手に入れた瞬間の興奮をそのまま音にする・・・
それがスプリングスティーンというロックミュージシャンの基本構造。
ベトナム戦争以後のアイデンティティー喪失に対して
バブルへと突入していく祖国の浮かれっぷりに対して
9.11以降のダブルスタンダードに対して
スプリングスティーンの楽曲が際立って優れたものになるのは
誰もが持ちうるであろう恐れや不安に対して
ロックミュージックしか表現できない方法とアイデアで
対決法を示すことができた時なわけですが
Wrecking Ballがガップリ四つに組んだのは
「分配問題」= 不公平
しばしば「ゾンビ的」と揶揄される
死んだと思ったら生き返るそうした構造について
スプリングスティーンは唄う
「撃て!!」
「WRECKING BALLで破壊しろ!!!」
その直接的な表現があらゆるメディアをして
「スプリングスティーン史上もっとも怒りに満ちたアルバム」
と驚かせたり、「短絡的・・・・」と嘲笑させてるわけですが
でもちーーーがうんだよなぁーーーー
そこじゃないんすよ!!!
Wrecking Ballが特異で、であるがゆえに
優れているのはそうした「ゾンビ」的不公平の構造に対して
自らを、そしてその感覚に共感してくれる人々の有様を
スプリングスティーンがどういう「アイデア」で捉えたかという所
ゾンビ的「不死」に対しての「再生」
優れたロックミュージックは必ず死と生の問題に取り組むことになる。
スプリングスティーンも生かされてあるよな生に対して死を(ネブラスカ)
選択できない死に対して生の歓喜を(ボーントゥラン)、
その関係性を音にしてきたけど
とーーにかく今までのどの作品よりも「DEATH」に言及した
WRECKING BALL 、でもそんなインフレ化した
ゾンビ化した「死」に対して
BOSSが提示したのが「再生」の感覚!
今回スプリングスティーンの作品としては初めて
大々的にサンプリングが取り入れられたり
ライナーノーツに置いて、楽曲の下敷きになった
ネタ曲が明らかにされてるんですが
Parsing the samples and quotes
on Bruce Springsteen's 'Wrecking Ball'
アイリッシュトラッドからカーティスメイフィールド
そしてJ.キャッシュetc
そうした過去のサウンドを「再生」させる事。
さらにゴスペル的なサウンドを大幅に採用することで
ゾンビ的な不死の有様とは明確に区分される
鮮烈な生と死の有様を音にする事。
そうした「アイデア」
外界に対するくそったれ感=違和感の表明が
「再生」というコンセプトのもと
極めてロックミュージック的な方法論によって
鮮やかに示されているところ
そーーーーーーれがこのWrecking Ballの凄いところ!!!!!
There's a cross up yonder up on Calvary Hill
There's a slip of blood on a silver knife
There's a graveyard kid down below
Where at night the dead come to life
Well, above the stars they crackle in fire
A dead man's moon throws seven rings
Well, we'd put our ears to the cold grave stones
This is the song they'd sing
We are alive
And though our bodies lie alone here in the dark
Our spirits rise to carry the fire and light the spark
To stand shoulder to shoulder and heart to heart
A voice cried I was killed in Maryland in 1877
When the railroad workers made their stand
Well, I was killed in 1963 one Sunday morning in Birmingham
Well, I died last year crossing the southern desert
My children left behind in San Pablo
Well, they've left our bodies here to rot
Oh, please let them know
We are alive
Oh, and though we lie alone here in the dark
Our souls will rise to carry the fire and light the spark
To fight shoulder to shoulder and heart to heart
from WE ARE ALIVE
えーーーー???!!そんなめんどくさいアルバムなわけーー
感もあるかもですが
BOSSは基本エロくてめんどくさい人なのでっす!!
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