2011年7月8日金曜日

Dreams of a Young Girl as a flower 拝啓デイヴィッド・ハミルトン様

この間、とある編集者の方とお話していた時のこと
「やっぱ動画と静止画って違うもんなんですかねーー??」ってな展開に。
僕の場合は予算の関係上(泣)切羽詰まって
MOVIEもスチールも撮ってるってことなわけですが
たーーーしかに!!所謂有名写真家の方が撮った!!なんてふれこみ
の映画は「こここここれは・・・・」っていうのが多いし(゚_゚i)。
でもそういう分業ちっくになってしまったのは
作られるものの構造の問題だったとも思う。

撮る写真にもよるだろーー!!ってつっこまれるかもですが
アラーキー氏なんかはおもいっきり撮影現場を公開したりして

さらには昔、超ーーーーーが付くくらいド・有名なカメラマン氏
お二人の現場にご一緒させていただいたことがあるんですが
お一人はかなーーり○○○って(笑)そしてもうお一人は完全に○○って・・・
パシャパシャしているのを見て確信!!
その現場に流れている「物語」を構成したのがMOVIEなら
その現場に流れている「物語」を切り取ったのがスチール

だから僕が好きな写真はほとんど見た瞬間どどーーんと
物語があふれ出てくる感じ。
たった一コマだけど、たった一コマなのにその現場に流れている
時間のありようがビシビシ伝わってくる写真がおもしろーーい!!

そしてそんな一コマの中でむせかえるような物語が
一番生まれるのは異性を撮った写真だと思う。

DAVID HAMILTONはあまりにも特徴的な画のルックと
欧米ではいまや絶対的にタブーなロリ系被写体を扱ったことで
なんていうかほとんど語られる事がない人になってしまったけど
巨匠の1st写真集「Dreams of a young girl」は
その一コマ一コマに封印された時間の濃さに目眩がするほど凄い写真集!!


そして巨匠もそうした有名な写真家の例にもれず
映画を撮ったりもしたんですが、ぶっちゃけ主人公が
彫刻家っていうことで巨匠が感情移入できたであろう「LAURA」を除くと

エライ出来の(泣)作品・・・・・・・
でもこれは、動画とは「映画」のことっていう
今でも如実にある奇妙な構造がダメダメだったんじゃないか??
もしDAVID HAMILTONセンセイのスチール撮影現場に流れていたであろう
濃厚な物語をそのまま動画にしていたら??
映画的なフィクションの物語に置き換えるのではなく
おんなのこ達と巨匠のパーソナルな関係を
そのままパッケージできていたら・・・・・
スチールと同じくらいもーーーー超凄い動画になってただろうなー。

動画を見る空間が映画館とTVだった時代から配信になった今だからこそ
映画的な虚構の必要がない巨匠の
「動画」をもう一回見てみたい!!と思うのでっす。

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