2011年6月10日金曜日

前田敦子 その不思議な光景を、僕はキミの隣りでずっと見ていた

日本国中で前田敦子ちゃんという女の子の魅力を
正確に語れる人は果たしているのだろうか?

僕にとってAKB48最大の謎は
「何故前田敦子嬢はそんなに人気があるんだろう??」
という部分。
邪道も邪道、ヲタの方々にはブッ飛ばされるかもだけど
それを知りたくて色々なインタビューも読んだし
音源も聴いたし、ライブも見たりした。
でも「わからない」・・・・・・・・
出演したAKBのメンバーにはなんの罪もないけれど
あのとにかく「酷い手抜き」としかいいようのない
新人の監督サンはともかく総指揮をした岩井俊二氏は
今後どーーするの???だった映画「DOCUMENTARY of AKB48 」
でも(もしかしたら時間がなかったかもだけど)
スクリーンに映し出されたメンバーで一番生彩を欠いていたのは
前田敦子ちゃんだった。

そこよ!!そこ!!!コトバにできない不思議な魅力こそが彼女じゃん!!!!
っていうツッコミがきそうですが
そういう思考停止は僕は苦手なのでとにかくずーーっと考えていたのだ。

キャッチフレーズになりそうな
言語化できる「何か」が彼女の場合わかりにくいっていうのは
今更ぼくなんかが言うまでもなく定説なんだけど
人は理由もなく女の子を好きになったり、応援しようとは絶対に思わない。
人が何かに関して「わからない」という思考停止を起こす時
実はそこにはある欺瞞が潜んでいる。
そう、その時人は「わからない」のではなく
その事について「わかりたくない」と思っている
何故わかりたくないのか???
それはその対象が著しく自分に近しい存在であり
それを客観的にわかろう、明確に対象化しようとするのはイコール、
自らの存在の有りようも白日の元に曝すことに・・・・・
そんな暴露を恐れるから人は「わからない≒わかりたくない」
という一線をKEEPし続けるのだ。

では多くの人々がわからない≒わかりたくない前田敦子という
女の子を定義づけるキャラクターとは何か?
それは彼女が典型的な「TEACHER'S PET」という属性を持つ存在である事。



「えーーー!!CD何百枚も買うとか明らかにマルキチだろーー!!」
とか世間では思われてるかもですが
僕はずーーーっとAKBのファンというかヲタの人達は
他のアイドルのヲタの方々と比べると総じて大人しいと思っていて
運営に対する非難でもその言説はまるで学級会における討論的な「正しさ」だし
CDの大量買いもポケモンカードをたくさん持っているのを自慢するよーな
「幼稚さ」が発揮されてるだけで例えばJOHN LENNONを射殺した
マークチャップマン的な危険な熱狂をあまり感じたりはしない。

というか逆にどこかで運営や某"センセイ"からの覚えが目出度い事を
期待しているかのような「優等生」的な行動が支配的な印象がある。

色々と読んでみると前田敦子チャンのアイドルとしての歴史は
本人でさえも「なんでわたしが・・・・・??」の連続だったらしい。

あの娘の方が唄がうまいのにどうしてわたしが・・・・
あの娘の方がダンスうまいのにどうしてわたしが・・・・
あの娘の方がAKBの事を考えてるのにどうしてわたしが・・・・

でもTEACHER'S PET、「先生のお気に入り」になるには
実は何か一つが特出していてはダメで
そうしたでこぼこした自我を発揮しない、でもやるべきことはこなす
という優等生さを兼ね備えている子だけが
目上の者からその資格を与えられる。


去年の総選挙が物凄くおもしろかったのは
その前後、前田敦子嬢は明らかにTEACHER'S PET的な
キャラクターから逸脱しようとしていて
その顔つきや物腰からは生々しい自我が漂ってきていた。
が、その結果彼女は2位に甘んじることになった。
わからないわからないといいつつ
ヲタのそしてファンの方々は許さなかったのだ
自らの優等生的自己愛が転移された彼女が
他のメンバーと同じような自我を持ってしまうことを。

ソロデビュー曲となる「FLOWER」
へっ?!これ松たかこサンかなんかの新曲??っていう感じの
圧倒的に優等生な楽曲をちょっと前に聴いた時


僕はあーーー前田敦子って人は完全にそのキャラクターを
引き受けたんだなぁーーーと思った。

おかえり、あっちゃん!!
映画もドラマもヒットするといいね。

ソーシャルネットワーク、SNSの猛烈な発達によって
世界は「学級化」した。
むかしアイドルに想いを寄せるってば
そう授業をさぼって屋上でキミとぼくについて空想を巡らすことだったけど

今は学級委員長を決めるような選挙について
みんなでワイワイすることがアイドルとファンの関係性だ。
セカイが学級化する現在にもっともふさわしいアイドル
それがAKB48だったのだ。(何故、過去形??その謎は来月へ続きます!!!)

0 件のコメント:

コメントを投稿