何度かこのブログにもカキコさせてもらいましたが
僕にとって究ーーーーーーー極の映画体験とは
いまでも鈴木清順監督の作品を見ること!!!
そ・の!!監督が!!!!おめでとうございまっす。
88歳・鈴木清順監督が再婚
あの伝説的な「わけのわからん映画を撮るから解雇」事件
に象徴されるように日活時代から大正3部作を経て
最新作の「オペレッター」まで約半世紀
鈴木清順監督作品とは一体なんなのか??ありとあらゆる人々が
ありとあらゆる評論&批評をし、僕自身もそれを知りたくて
あらゆる機会を駆使しまくってその作品を見てきました。
なーーーんであの話が途中でどっかいってこーーなるの??
なーーーんで謎の中二階みたいな空間ばっかでてくるの??
なーーーんで書き割りみたいなセットが突然出てくるの
なーーーんで桜が桜に見えないの??
なーーーんで生きてる人も死んでる人も同じに撮るの??
なーーーんで・・・・・ぶっちゃけ何時間でも話していられるので
この辺で止めますが、そういった清順監督作品にしか
出現しない所謂「清順美学」!!
歌舞伎の影響から大正アナーキズム、さらにはシュールレアリスム、
でもってポストモダニズム的な遊戯性まで。
その解釈は様々だけど、でもその全部の構造を司ってるものは何か?
を考えるとき僕の結論は
清順映画とは映画史上もっとも女性的な映画である
となったのです。
間違えやすいんですけどいわゆる"スイーツ向け"ちっくな
女性に向けた映画という意味ではもちろんなく
女性的映画
時に僕等を歌舞伎における情念で脅かせ
アナーキーな論理の飛躍で混乱させ、ブルトンをも魅了した
ナジャのようにシュールで、太宰治の「女生徒」みたいな
とりとめのないおしゃべりと遊戯でできている
「女性」本来の有様をそのまま映画を作る上での
文法に適用したのが清順映画である。
有名な逸話がある。
「陽炎座」で恐ろしいほど不気味な女装をはじめ
これぞ怪演としかいいようのないすさまじい役をこなした
中村嘉葎雄氏は撮影期間中常時メイクと衣装を身につけたまま
休み時間も食事中も玉脇役を演じ続けた。
がしかーーし!!氏のホテルの部屋は連日壁に穴があき
TVはひっくり返されボロボロだったという・・・・・・・
そう!清順世界では男は見事にみんな狂っていく
その真逆に清順作品に出演した女優サンはすべからく興奮しながらこう答える
「とにかく撮影の間じゅう楽しくて楽しくて!!!!」
それはもちろんその映像世界の豊潤な女性性触れた彼女達が
自らの資質を解放したからであり、だから清順映画に出てくる
女性たちは美しく妖しく力強い
新しい「女性」を得た監督は現在新作!!!!!!の準備中らしい(号泣)
そう!僕等はまた清順美学という「おんな」に溺れ
その地獄と天国へといざなわれてしまうのだろう
ツィゴイネルワイゼンの青地のように・・・・・・・・・
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